目の下のクマの原因としては「睡眠不足」が一番最初にイメージしがちですが、疲労やストレス、加齢による血行不良、皮膚痩せ、眼精疲労、ドライアイなど様々なことが原因になると言われています。
そのせいもあり、「なんでクマができているのか全然分からない・・・」という方も多くいます。
そもそも目の下にクマができる(黒くなる)のは皮膚が薄いからだと言われています。
通常、人の肌は約2mmですが、目の下は約0.5mmと4分の1の厚さしかありません。
そのため、疲れやストレスなどで血行不良になると血液が黒ずんで目の下にクマができてしまうわけです。
血液を赤くする「ヘモグロビン」は酸素が含まれていると赤くなりますが、血行が悪くなり血液中の酸素が少なくなると黒ずんでしまう性質がありますからね。
目の下のクマは種類によって原因が違う
目の下のクマには『青クマ』『茶クマ』『黒クマ』の3種類があります(場合によっては『赤くま』も入って4種類に分類されることも)。
それぞれのクマはできる原因が違うため、解決方法も違ってきます。
血行不良が原因の青クマ
私たちにもっとも馴染み深いのが『青クマ』です。寝不足や疲れ、スマホの見過ぎによる眼精疲労によって目元に血行不良が起き、血液中のヘモグロビンの色が黒ずむことで青っぽいクマができてしまいます。
「最近寝不足だな」「仕事が忙しい」「精神的にキツイことが続いてる」というときにクマができてしまったのなら、青クマの可能性が非常に高いです。
青クマの原因
- 寝不足
- ストレス・仕事の疲れ
- パソコン・スマホの見過ぎ
- 肩こり
- 色白
血行不良に関係することは青クマの原因になりますので、単純に睡眠をたくさん取るだけではなく、当てはまりそうなものを一つずつ改善していきましょう。
10代の人は寝不足で青クマができる人が多かったのですが、最近ではパソコンやスマホによる眼精疲労が原因であることも多いようです。
特に夜中に暗い部屋でスマホを見ると眼精疲労のペースが速くなるので注意。スマホを見ずに寝るのが一番いいのですが「どうしても動画を見てしまう」「SNSがやめられない」という場合は、スマホの明かりを一番暗い設定にしたり、ブルーライトカットの保護シールを貼るようにしましょう。これだけでもかなり目の疲れを減らすことができますよ。
また、意外と『肩こり』が原因だと気づかない人も多いようです。特にデスクワーク中心の人は肩こり原因の青クマが多いので、マッサージ店へ行って肩をほぐしてみましょう。

色素沈着が原因の茶クマ
茶クマができる原因はメラニンの色素沈着です。洗顔やクセで目の下をこすったり、アイメイクの刺激でくすんだり、老化による乾燥・ターンオーバーの乱れによってくすんでしまうことで、メラニンンが色素沈着してしまいます。
茶クマの原因
- 目の下をこすりすぎ
- アイメイクの洗い残し&刺激
- 加齢による乾燥&肌のターンオーバーの乱れ
「クマはマッサージ・ツボ押しで治る」と言われていますが、当サイトではおすすめしていません。目の下の皮膚に刺激を与えてしまい、茶クマの原因になってしまうからです。実際にマッサージのしすぎで「クマが酷くなってしまった…」という人も多いので注意しましょう。
素人が自分でマッサージして血行を促進するのは難しいですし、ツボ押しでも的確にツボを押すなんてことはほとんど不可能ですからね。セルフケアで血行がよくなるのなら、誰も肩こりや腰痛に悩んでいないはずです。
茶クマの原因であるメラニンの色素沈着は美白化粧品を使うことで解消することができます。ビタミンC誘導体やハイドロキノンなどの美白成分にはメラニンの生成を抑制するものが多いので、そういった成分が含まれているアイクリームや化粧水を使いましょう。

たるみ、くぼみ、皮膚痩せが原因の黒クマ
黒クマの原因は「たるみ」「くぼみ」「皮膚痩せ」の3つが原因です。加齢によって目の下の眼窩脂肪(がんかしぼう)がたるんできたり、コラーゲンの生成力が低下して肌のハリがなくなってくると黒クマができます。
また、コラーゲンが生成されないとふっくらとした皮膚を作ることができず、皮膚が痩せていきます。これによってくぼみができ、目元が影によってクマのように見えます。
黒クマの原因
- 加齢による眼窩脂肪のたるみ
- コラーゲン生成力の低下によるくぼみ・皮膚痩せ
- 生まれつき目の下にくぼみがある
人によっては生まれつきの可能性もあります。頬がこけている人がいるように、目元の皮膚が人よりも薄く黒クマができやすい人もいます。この場合もアイクリームでコラーゲンの生成を促したり、場合によっては美容整形クリニックででヒアルロン酸注入も一つの解決方法としておすすめです。
最近は医療技術も進歩しているのでダウンタイム(治療後の腫れが出る期間)もほとんどなく、日帰りで治療を受けることもできます。黒クマのせいで自信が持てなかったり悩んでしまうぐらいだったら、治療でパパッと解決した方が人生も豊かになるのではないでしょうか。


脂肪のたるみが原因の赤クマ
眼窩脂肪がたるんで前にでてきてしまうことでできるのが赤クマです。場合によっては黒クマの原因になってしまうこともあるので赤クマと黒クマが一緒に紹介されることもありますが、「私のクマは黒クマの写真と違う」という方もいるかもしれないので紹介しておきます。
原因や対策方法は黒グマの眼窩脂肪たるみ解消と同じですので、そちらを参考にしてみてください。
男性も目の下のクマの原因は同じ
男性だからと言って目の下のクマの原因は変わりません。仕事のストレスや疲れによって多少青クマになってしまう人の割合が多いかと思いますが、年を取れば皮膚がたるんできて黒クマができますし、肌の乾燥によって皮膚がくすみ、茶クマができてしまうこともあります。
クマにも種類があり原因と対策方法が違うので、まずは当てはまるものがないかチェックしておきましょう。
【男性に多いクマの原因ランキング】
- 1位.仕事の疲れやストレス
- 2位.デスクワークによる血行不良・目の疲れ
- 3位.パソコン・スマホの見過ぎ
- 4位.生活習慣の悪さ
- 5位.年齢による皮膚のたるみ・くすみ
男性に多いクマの原因は上記の通り。やはり仕事の疲れやストレスを感じた時にクマができてしま人が多いようですね。ただ、青クマとして一時的にできるだけなので意外と時間が解決してくれることも多いです。
デスクワーク中心の仕事だと体全体が血行不良になったり、長時間パソコンを見ることで眼精疲労が起きます。目の周りの血行が悪くなるので、定期的に休憩を取ったり目を閉じて休ませるようにしましょう。
「生活習慣の悪さ」は偏った食生活やアルコールの飲みすぎ、タバコの吸い過ぎなどがありますね。脂っこい食生活は血管に脂肪が付き流れを悪くしてしまいます。アルコールを飲みすぎると肝臓の機能が低下し、血液の流れを悪くします。肝臓は体の新陳代謝の要ですから、休肝日を作ってしっかりと休ませてあげましょう。
アイクリームを使ったケアにもチャレンジしよう
また、おそらく男性の場合はお金をあまりかけないケア方法で「ホットアイマスク」や「睡眠を十分に取る」などしか試さない人も多いかと思いますが、場合によってはアイクリームなどで美容成分を取り入れるケア方法も必要になることを覚えておきましょう。
最近では男性が化粧水などの基礎化粧品を使うことも珍しくありませんから、恥ずかしいと思う必要はありませんよ。今まで基礎化粧品を使ったことがない人だったらすぐに効果が出ることもありますからね。

30代以上の場合は”加齢”が原因のことが多い
上記でできるクマは簡単に言えば寝不足などでできる一時的なクマなので、しっかり睡眠・休息をとったり、マッサージをすることで治すことができます。
しかし、30代以上の場合は加齢による様々な症状が原因で目の下にクマができてしまうことが多いです。
- 皮膚痩せ
- 血行不良
- 小じわ
- 乾燥
皮膚痩せとは?
特に多いのが「皮膚痩せ」。若いころには皮膚の内部にはコラーゲンがギッシリと詰められていますが、加齢とともに減少し、ふっくらとハリのある肌は失われてしまいます。これを「皮膚痩せ」と言います。
もともと目の下は皮膚が薄いですから、ハリが失われてしまった場合にその影響が顕著にでてしまうわけです。
血行不良
さらに、女性の場合は冷え性の方も多いかと思いますが、血行が悪いとクマができてしまいます。血流がいいと透明感のある肌なのですが、血行不良になると黒ずんでしまいますからね。
また、冬になると目の下のクマが気になるという女性が多くなりますが、これも血行不良が原因だと言えます。マッサージをして血行を良くしたり、ホットアイマスクで対策をするのが一般的ですが、万が一治らない場合は皮膚痩せを疑うのがいいかもしれません。
小じわ・乾燥
加齢とともに新陳代謝が悪くなると、コラーゲンやヒアルロン酸の生産スピードが遅くなります。コラーゲンやヒアルロン酸が不足すると、肌のハリや保水力が失われ、乾燥や小じわが目立ってきます。
なので、小じわや乾燥が直接的な原因ではないにしても、クマと同時にできてしまうことは多いので、ヒアルロン酸やコラーゲンと言った美容成分でしっかりと保湿をする必要がわるわけです。
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